DR. MOSHE FELDENKRAIS (1904-1984)
知力x行動力x独創力、そして自分の身体にいた人
- 物理学者・エンジニア・柔道家
その経歴のすべてが、物理学・生体力学・乳児の発達プロセス・神経可塑性の原理に基づいたフェルデンクライス・メソッド開発へと繋がっていきます。 - 旧ロシア帝国(現ウクライナ領)で生誕。14歳で家族の元を離れ徒歩でパレスティナ入植し肉体労働に従事。護身術として柔術の訓練をする。高校卒業後、エンジアリングを学ぶためパリへ。近代柔道創始者・嘉納治五郎と出会い、柔道を学び始める。後のノーベル賞受賞者であるキュリー夫妻の放射線研究所の研究員となるが、1940年、ナチスのパリ侵攻直前に英国へ渡る。英国海軍で対潜水艦ソナー研究を行う傍ら、柔道と自己防衛術を教える。軍電子工学部門の指揮のためにイスラエルへ戻り、本格的にメソッドの指導開始。「イスラエル建国の父」と呼ばれる初代・3代首相ベン・グリオンのパーソナル・トレーナーも務める。50年代から本格的にメソッドを教え始め、イスラエル、アメリカで後継者育成指導を行う。
博士亡き後、現在も後継者達によって世界中にメソッドは拡がり続けている。
Mikiko Sagawa 佐川 樹子
- 国際認定フェルデンクライス・プラクティショナー/日英逐次通訳
慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業 - フェルデンクライスの名を初めて耳にしたのは、ベルギーでコンテンポラリーダンサーとして活動していた時のこと。テクニックもない、怪我も多い。才能がないから仕方がないのかと諦め気味だった時に受けた個人レッスン、FI。受けた時は特に何も感じませんでした。びっくりしたのは数日後のリハーサルの時です。経験も想像もしたことのない軽やかで楽な動きができていた。私の「自己イメージ」が覆された大きな体験でした。
その後も沢山の思い込みが覆され、その度に身体も心も楽になってきています。自分を発見していく驚き、成長を続ける喜びを皆様と共有できたら幸いです。